自己決定力を備えるには?
2008年 01月 24日
最近、繰り返して読んでいる本がある。~「言語技術」が日本のサッカー界を変える~
この中で著者の田嶋幸三氏はこんな内容を述べている。
「そのプレーの意図は?」と訊かれたとき、監督の目を見て答えを探ろうとする日本人。一方、世界の強国では子どもでさえ自分の考えを明確に説明し、クリエイティブなプレーをしている。日本サッカーに足りないのは自己決定力であり、その基盤となる論理力と言語力なのだ、と。
On the pitchでの取り組みだけでなく、Off the pitchで自分で判断して決断できるようになるための教育が必要だと唱え、現在福島のJFAアカデミーでは子供達に実際に論理的に考える力をつけるための教育をしている。
その考えはサッカーの世界だけでなく、他のスポーツの世界でも間違いなく必要であり、むしろスポーツの世界だけでなく人として備えたい力でもある。一度読んで見てほしい。
人は責任を持って行うことに対して、しっかりと理由を持つべきである。
私が下級生の学生トレーナーとして活動していたある日のこと。
毎週、チームの社会人トレーナーの方に選手のリハビリ状況を相談することがある。
「先週はリハビリがここまで進みました。次は何のメニューを行うべきでしょうか?そのメニューは何回何セットですか?」
今思えば質問のオンパレード。それも自分の考えはほとんどない中での質問。。。
そのうち社会人トレーナーの方は私が質問すると、質問で返してくるようになった。
「じゃあ、次はリハビリとしてどこをどうレベルアップさせる?今の時点で何が改善できていて、何が問題点?その問題点を改善するにはどこにアプローチする必要がありそう?」
そうなると、私は困って黙ってしまっていたのである。そう、自分が主体的に考えることを全くしていなかったから。
それから、そんな自分でいいのかと考え直した。そして、社会人トレーナーに見てもらう機会がある時にはその時までに自分でリハビリのプランを考えてもっていくようにした。
『先週はリハビリがここまで進みました。今週はもう一段階レベルアップできると思います。ここを改善するのはこのエクササイズ、そしてこの動きも行わせてみてもいいかと私は思っています。どうですか?』
それからというもの社会人トレーナーの方に相談に行く機会があれば、そこは決戦の舞台となった。自分が考えていったリハビリプランがそのまま採用されれば、ガッツポーズ。それはまだ早いとプランを変更されると、まだまだだと反省。
でも、自分の考えがなく答えをもらいにいっていた時代に比べれば、それからというもの自分が選手に行ってもらうリハビリに関してもすべてに対して理由を持つことができたし、その経験や知識も+ではなく、×のような感じで伸びたように感じた。
昨年、学生TRユニットの4年として下級生のリハビリ相談に答えることはたくさんあった。
一年間質問に対して質問で答える嫌な先輩だったはず。
「じゃああなたはどう考えるの?」ってね(笑)
今は情報量がとても多く、いくらでも手に入れることができる社会。だからこそ、自身で考えて決定することを意識してやらないと考えない人間になってしまいます。
『私はこう思ったから、そうしたんだ。』
と自信を持っていえる人でありたい。
その考えを持つために、正しいのか間違っているのかを考える必要はないのだから。
この中で著者の田嶋幸三氏はこんな内容を述べている。
「そのプレーの意図は?」と訊かれたとき、監督の目を見て答えを探ろうとする日本人。一方、世界の強国では子どもでさえ自分の考えを明確に説明し、クリエイティブなプレーをしている。日本サッカーに足りないのは自己決定力であり、その基盤となる論理力と言語力なのだ、と。
On the pitchでの取り組みだけでなく、Off the pitchで自分で判断して決断できるようになるための教育が必要だと唱え、現在福島のJFAアカデミーでは子供達に実際に論理的に考える力をつけるための教育をしている。
その考えはサッカーの世界だけでなく、他のスポーツの世界でも間違いなく必要であり、むしろスポーツの世界だけでなく人として備えたい力でもある。一度読んで見てほしい。
人は責任を持って行うことに対して、しっかりと理由を持つべきである。
私が下級生の学生トレーナーとして活動していたある日のこと。
毎週、チームの社会人トレーナーの方に選手のリハビリ状況を相談することがある。
「先週はリハビリがここまで進みました。次は何のメニューを行うべきでしょうか?そのメニューは何回何セットですか?」
今思えば質問のオンパレード。それも自分の考えはほとんどない中での質問。。。
そのうち社会人トレーナーの方は私が質問すると、質問で返してくるようになった。
「じゃあ、次はリハビリとしてどこをどうレベルアップさせる?今の時点で何が改善できていて、何が問題点?その問題点を改善するにはどこにアプローチする必要がありそう?」
そうなると、私は困って黙ってしまっていたのである。そう、自分が主体的に考えることを全くしていなかったから。
それから、そんな自分でいいのかと考え直した。そして、社会人トレーナーに見てもらう機会がある時にはその時までに自分でリハビリのプランを考えてもっていくようにした。
『先週はリハビリがここまで進みました。今週はもう一段階レベルアップできると思います。ここを改善するのはこのエクササイズ、そしてこの動きも行わせてみてもいいかと私は思っています。どうですか?』
それからというもの社会人トレーナーの方に相談に行く機会があれば、そこは決戦の舞台となった。自分が考えていったリハビリプランがそのまま採用されれば、ガッツポーズ。それはまだ早いとプランを変更されると、まだまだだと反省。
でも、自分の考えがなく答えをもらいにいっていた時代に比べれば、それからというもの自分が選手に行ってもらうリハビリに関してもすべてに対して理由を持つことができたし、その経験や知識も+ではなく、×のような感じで伸びたように感じた。
昨年、学生TRユニットの4年として下級生のリハビリ相談に答えることはたくさんあった。
一年間質問に対して質問で答える嫌な先輩だったはず。
「じゃああなたはどう考えるの?」ってね(笑)
今は情報量がとても多く、いくらでも手に入れることができる社会。だからこそ、自身で考えて決定することを意識してやらないと考えない人間になってしまいます。
『私はこう思ったから、そうしたんだ。』
と自信を持っていえる人でありたい。
その考えを持つために、正しいのか間違っているのかを考える必要はないのだから。
by ichiharatr
| 2008-01-24 22:46
| Life